小説
2025年10月20日
久慈六郎の新刊発行:めでたい人から、おめでたい人になった僕

先週少しだけ前振りしたテレビ番組「あの金どこ行った?」で紹介できなかったエピソードを今回は書籍化して出版する事になり、本日Amazonからご購入できることになりました。
Amazon Kindle Unlimitedに入られている方は、無料で読み放題で見る事が出来ます。紙の本が欲しいよと言う方はペーパーバックで発行していますので、よかったらどーぞ。サンプルページも数ページ誰でも無料で読むことが可能です。詳しくはこちらです。
...で簡単に、この本の内容を簡単に紹介すると...以下の通りです☺
――ロト6で3億2千万円を当てた男の、その後。
2005年、ロト6で突然「3億2千万円」を手にした。
一夜にして“億万長者”となった平凡なサラリーマン・久慈六郎。
だが、その先に待っていたのは――
愛と裏切り、散財と孤独、そして再生の物語だった。
お金があれば幸せになれるのか?
愛とは何か、生きるとは何か。
幸福を追いかけたはずが、いつしか「おめでたい人」になっていた――。
本書は、著者が**ブログやテレビでは語らなかった“本当の出来事”**を、
静かに、そしてどこかユーモラスに綴ったノンフィクション・エッセイ。
ロト当選から21年。
タイでの恋愛、仕事の葛藤、失敗の痛み、そして再生への歩み。
ページをめくるたびに、
「人は何度でも立ち上がれる」という小さな希望が見えてくる。
2025年10月14日
【ご案内】TV出演のご案内と電子書籍出版について
前回のブログで少しだけ紹介しましたが、10/16(木)19:00〜21:00 フジテレビ系列で「あの金どこ行った?」と言う2時間番組にて、私、久慈六郎の事が取り上げられることに決定しました。前回は「しくじり先生」でインターネット配信での放送でしたが、今回は地上波で全国ネットでしかもゴールデンの時間帯です💦翌日は会社がありますが、おそらくyahooニュースに取り上げられたり、様々なネットに載ってしまう恐れもあり、会社のPCを開いたときに自分の記事を見られたり、「TV見ましたよ〜ニヤニヤ」と言われると思うので、事前に有給休暇を申請済みです。
もしも会社関係の方々、見られたらくれぐれも、コッソリとニヤニヤしてください。
そして放送後の翌10/20に会社で私の事を見かけても、知らない素振りで接して頂くようにお願いします。
...だったら出るなよ!と言われそうですが、会社に出社するのは11月21日(金)が私の最終出社日となっています。サラリーマン人生に幕を閉じます。
なので実際には怖いモノ無し、なので経済評論家の故森永卓郎さんと同じ心境です。
無敵状態と言いつつも恥ずかしがり屋なのでそっとしておいてね。
それからTVでは話せなかった内容、今までの封印していた恥部の話など、めでたい出来事があってから21年間の出来事を1冊にまとめました。文字数は約8万字超で、未公開の写真も載せてあります。現在は最終の校正を掛けている段階で、10/19(日)にAmazonの電子書籍として読んで頂けるように準備中です。
すでに完成した表紙を貼っておくのでご覧ください。
2025年08月28日
バンコククロスライン・サンプル「第1章 ビザという壁」
タイで暮らすには、まず越えなければならない大きな壁がある。――ビザだ。
配偶者ビザが一番手っ取り早い。
俺には14歳年下のタイ人の彼女・ナムがいる。
2年前、彼女が外国人技能実習生として日本に来たときに出会った。
当時、片言の日本語で懸命に働く姿に心を打たれた。
気づけば一緒にいるのが当たり前になり、付き合ってもう2年。
昨年は、バンコク郊外に一戸建てを建てた。
資金はすべて俺持ち。もちろん名義はナムだ。
彼女が笑顔で家の鍵を掲げたときの姿を、今でも鮮明に覚えている。
だが、結婚して配偶者ビザを取れば安定することは分かっていても、俺の心には拭えない迷いがあった。
――ナムは本当に俺を愛しているのか?
――それとも、俺は彼女にとって「子供二人を育てるための切り札」にすぎないのか?
ナムは真面目で、優しくて、気が利く。
日系企業の工場で働き、休日出勤もこなす。
結婚すれば二馬力になり、生活は安定するだろう。
だが実際に一緒に暮らせば、ナムは毎朝仕事に出かけ、俺は無職の老人として家に取り残される。
ソファに寝転がる俺と、疲れて帰ってくるナム。
その姿を想像しただけで、胸が重くなる。
やがて「怠け者」「寄生虫」と罵られる自分の姿が目に浮かび、背筋が凍った。
「いや、俺も仕事を探さなきゃ……」
そう思うたび、心の奥にある“プライド”が疼いた。
結婚するなら、俺も同じ立場で立っていたい。
男としてのプライドを、最後まで手放したくはなかった。
もう一つの選択肢が「リタイアメントビザ」だ。
50歳以上で、タイの銀行口座に80万バーツ(約360万円)を預ければ申請できる。
誰にも頼らず、自分の資金で堂々と暮らせる方法だ。
だが、その金を口座に眠らせたままでは、動きの取れない不自由さもある。
そんなことをネットで調べていたある日、広告が目に飛び込んできた。
「年齢・学歴不問! バンコクで日本語教師募集中!」
心臓が跳ねた。
――これだ。
還暦の俺でも雇ってくれるかもしれない。
しかも「先生」と呼ばれる。
タイの若者に囲まれ「先生!」と慕われる自分の姿を想像すると、思わず頬が緩んだ。
よし、行動あるのみだ。
定年前の有給を使い、面接のためにバンコク行きを決意した。
Amazonで久慈六郎のサスペンス小説「バンコククロスライン」のサンプルはここまで...良かったら続きを読んで下さい。
読みやすい文量で皆さんに是非😙
Kindle unlimited だと無料で読み放題になっています✌
2025年08月25日
バンコククロスライン・サンプル「プロローグ」
定年退職まで、あと何日。俺はカレンダーに赤い丸をつけては、指折り数えるのが日課になっていた。
有給を逆算していくと、最終出社日はいつか。机の上の付箋が日に日に増える。
再雇用? 選択肢としてはある。だが、人事からは何の声もかからない。
(四十年この会社にいた。現場も数字も支えてきた。なのに六十歳という線一本で、俺は“お役御免”なのか)
そんなふうに考えると、胸の奥がじりじり焼ける。
呼び出しが来たのは、そんな矢先だ。
面談室。人事部長・木村は椅子にもたれ、組んだ指で机をとんとん叩いた。
「六郎さん、何か言いたいことは?」
俺は警戒した。下手に本音を出せば、安く叩かれる。
「えっ、何のことでしょう」
木村は眉を上げ、口角で笑った。
「この前のヤフーニュース、見ましたよ。タイ移住をテレビでしゃべってたでしょ。困るんだよね、うちの社員が“良からぬニュース”で出るのは。評判に傷がつく。取引先にも響く」
胸の血の気が引く。だが言い返した。
「会社の名誉を傷つけた覚えはありません。就業規則にも“露出禁止”なんてないはずです」
木村は机を「バーン!」と叩いた。
「六郎さん。業績も悪いんだ。高齢者を雇う体力は……ない。――ただね、法律が邪魔をしてる。定年後、希望者は再雇用しろって。今年から」
つまり、こうだ。
「給料は月20万円、賞与なし。残業代は込み。年収240万円。仕事内容は今と同じ。希望なら一週間以内に書面で返事。希望しないなら退職届を」
血管が切れそうだった。今年入社の新入社員より、安い。
面談の最後に木村は言い放つ。
「退職金は“テレビの件”も踏まえて、減額もあり得るから覚悟して」
最後の最後まで俺を見下すのか。
(――もう十分だ)
俺にはバンコクで待つ彼女、ナムがいる。彼女は14歳年下、日系工場で働くしっかり者。
去年、バンコク郊外に一戸建てを建てた。資金はすべて俺持ち(名義は彼女)。
それでも、俺の人生はまだ終わっていない。
再雇用は断る。タイで生き直す。
「馬鹿にするんじゃねぇ」
Amazonで久慈六郎のサスペンス小説「バンコククロスライン」を書きましたので良かったら読んで下さい。
読みやすい文量で🇹🇭タイ好きの皆さんに是非😙
Kindle unlimited だと無料で読み放題になっています✌




























